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GALLERY
一条くんは無表情のまま、視線を手元に落とした。 そう言えば彼はこんなところでなにを… 小夜「ね、ネコ?!」 一条「………」 大声を上げた私の声に応じるように、一条くんの足元にいるネコはニャア、と鳴いた。
拓馬「それでね、もしよければなんだけど、今度練習見に来てくれないかな?」 小夜「…私が?」 拓馬「応援しに来てくれるだけでいいんだ、ダメ…かな?」 (おねだり上手…!) 拓馬くんが、まるで捨てられてしまいそうな犬のような目で私を見つめる。
小夜「薫せんぱーい、いますか?」 放課後を告げるチャイムの音を聞きながら、私は茶室の扉を開けた。 今年に入ってから何度も来たせいで見慣れたこの扉は、今日もギギッと軋む音を立てる。
小夜「悔しかったら泣いてもいいのよ」 「泣くことは別に弱さなんかじゃないもの」 一条「…お前は泣きすぎなんだ」 一条くんがそっと手を伸ばす。 私の頬に触れたその手は、少しだけ震えていた。 もしかしたらやっぱり、顔に出さないだけで泣きたいくらい悔しいのかもしれない。
小夜「え?聞こえなかったもう一度………っ?!」 拓馬くんの言葉がよく聞こえなかったので振り向くと、耳まで真っ赤の拓馬くんと目があった。 咄嗟に私の顔も体温が急上昇したのがわかる。
次の瞬間、私は薫さんの腕の中にいた。 どうしたらいいのかわからないのと、好きな人の腕の中にいる緊張とで、私は身動きが取れなくなった。 心臓が大きな音を立てる。 この音が薫さんに伝わったら、私の想いは一瞬でバレてしまうんじゃないかと思うと、気が気でない。
MOVIE
プロモーションムービー
第一弾・第二弾
春宵闇ニ咲ク - watson 様
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